犬の大きさは種類によって様々です。
チワワやヨークシャーテリアのような小型犬もいれば、ダルメシアンやゴールデンレトリバーのような大型犬もいます。
大型犬に関しては特に警察犬や盲導犬といった働きから聡明なイメージがありますが、大型犬のブリーディングにどんな注意が必要か見てみましょう。
交配相手に注意が必要
ブリーダーにとって最も大事な作業の一つが交配による繁殖ですが、交配相手に関しては注意深く考える必要があります。例えば繁殖に使われるオスとメスを選ぶ場合は、基本的にはメスの個体の方がオスの個体よりも小さい方が良いとされています。
というのは仮にオスが大きな個体であれば、メスが出産する時に産道を通過する赤ちゃんが大きくなって難産の可能性が出てきます。そうすると帝王切開という手段になるのでリスキーです。
これは大型犬に限ったことというわけではありませんが、大型な分個体の大きさに関しては注意が必要でしょう。
繁殖のリスクについての注意点
ペットブームになってはいますが、犬に関しては飼育頭数が年々減少しているというデータがあります。犬はもちろんペットの王様として猫と同じく人気ですが、数は減っているということは覚えておくと良いでしょう。
また日本では小型犬が最も人気があります。それはやはり飼育のしやすさが挙げられます。スペースが限られている家ではやはり小型犬の方が楽ですし、飼育にかかる費用も小型犬の方が安い傾向があります。
ですから大型犬のみのブリーディングをする場合は需要に関してよく考える必要があります。特にこれから開業して買い手を探す場合は特にそう言えるでしょう。
大型犬特有の遺伝病に注意
大型犬にはなりやすい遺伝的な病気があります。例えば拡張型心筋症がそうです。この病気は心室の壁が薄く伸びて心臓の収縮機能が低下して血液がうまく送れないという問題を抱えています。
血液が心臓の中でとどまってしまうとうっ血が生じてしまいます。股関節形成不全という病気もあります。これは関節が正常な位置にないために歩き方や座り方に異常が出ます。
股関節炎を起こすこともあるので注意が必要です。股関節形成不全の親から生まれてくる子犬は発症の可能性が高いので覚えておきましょう。
まとめ
大型犬を飼う場合は、大型犬にありがちな注意点がいくつかあるので、それを考慮してブリーディングするようにしましょう。
需要や遺伝的疾患の問題などは経営にも大きく影響するので注意が必要です。