ペットブームには乗らないほうがいい?犬や猫が家庭にいて近くに寄り添ってくれると、それだけで癒されるものです。

動物を使ったセラピーやカフェなどもいろいろ登場しているのを見ると、ペット関連事業の規模は大きいことが見て取れます。

でもブリーダーはこうしたペットブームに乗る方がいいのか良くないのか調べてみました。

ペットブームの背景

昨今はかなりペットへの関心が高まってきています。ペットブームとも言える状態が起きていて、犬や猫の推計飼育頭数だけでも約2,000万近い個体が存在しています。

ペット産業の市場規模は約1.5兆円ほどにもなっていてかなりの消費が行われているのが分かります。10数年前と比べるとペットに関連した支出は150%に増えているという実態もあり、ペット熱は高い状態です。

メディアにおける動物の取扱も多く、動物を使ったキャッチーなテレビCMが次々と展開されていたり、バラエティ番組でもかわいい犬や猫が登場したりと、ペットブームに拍車をかけていると言えるでしょう。

ペットブームの問題点

ペットの人気が出て多くの飼い主が動物とのふれあいで元気をもらえるようになるのは良い事です。またこれまで興味がなかった人が生き物に触れてその尊さを知ったり、今まで知らなかった種類の動物を知るようになって、その魅力が広く認知されるのも良い事です。

ただペットブームにはリスクも懸念されます。たくさんの動物が売れるとしたら、当然生産を強化しないといけません。そうなると丁寧な作業ができずに追われたような生産になりかねません。

そしてそうなると動物たちの健康や情緒に配慮がされず、結果的に彼らをないがしろにしてしまうことにつながります。悪質なブリーダーは繁殖犬のことを顧みずに劣悪な環境で利益を追求します。

使えなくなった「商品」を廃棄するような極めて悪質な業者もこれまでいました。ですから、安易にペットブームの波にのって大量の生産目標を立てるようなことは倫理的に良くありません

命を扱っている事を意識する

ブームには大抵時間と共に陰りが出てきます。それは動物の飼育全体にそう言えるかもしれませんし、特定の種類や血統の動物に当てはまるかもしれません。

仮に計画的な生産計画や品種改良計画をたてているのなら、多少ブームにのっかっても良質で健康的な生産が可能かもしれません

しかし、業者が勢いでたくさんブームにのっかっている中で競争意識を持ってしまうと、遺伝的な疾患の問題や売れ残りの処分、経営難にともなう動物たちの行き先の不安など様々な問題を抱えてしまう恐れがあります。

ですから結論としては、ブームの有無に関係なく、常に動物たちの命を尊重した計画的な生産をして、状況に応じて規模を拡大することが大事です。

まとめ

ペットブームには良い点もあれば悪い点もあります。ブリーダーは生体を扱うということでペットブームの根幹をなす業種とも言えますが、安易にブームにのってしまうことはたくさんの負の部分を生みだすことにつながりかねません。

ですからあくまで動物の命や健康、福祉を優先したうえで事業を展開しないといけません。