ブリーダーとしてやっていくために絶対に必要なものは繁殖に必要な犬です。
でもかりに繁殖や品種改良に成功したとしても、作り上げた動物の買い手がいなければ仕方がありません。
というわけで買い手を見つけるためのコツと工夫について紹介したいと思います。
一般的な販売方法
ブリーダーは繁殖し育てた動物たちを販売するわけですが、そのうち大きな販売方法となっているのはオークションです。ペットショップの大手もオークションを使った販路で動物を仕入れています。
全国にこうした市場は10数カ所あります。名古屋でこのオークションシステムは始まりましたが、ブリーダーはこの方法を通して業者にペットを販売します。
このパターンだと入札に関連した入会金や年会費、落札されたらその金額の数パーセントの手数料をバイヤーが払うことになります。別の方法は卸売業者に渡して、そこからペットショップに行き、最終的に飼い主の元に行きつくという方法です。
またブリーダーがペットショップと取引をして、そこから飼い主に行くというプロセスもあります。ペットショップへの卸売り値は実際に店頭で販売される価格の2,30%ほどと考えられます。
直接販売という方法もある
ブリーダーが他の業者を介さずに直接飼い主に販売すると言う方法もあります。この直販の方法にはいくつかのメリットがあります。例えばいろいろな業者に動物たちをたらい回しにしないので健康状態に不必要に悪影響を及ぼすリスクを下げることができます。
また販売されるまで親や兄弟たちと一緒にいることになるので、情緒が不安定になりにくく社会性も高い状態に保ちやすくなります。
心ない流通業者だと早いうちから動物を親元から引き離してしまうということがこれまで観察されていますが、ブリーダーのもとにぎりぎりまでとどまっているなら、こうした心身の健康への心配が多少なりとも少なめになります。
他の業者やショップとの連絡を強化したりメディアを利用する
開業したばかりのブリーダーだと販路を開拓するのはなかなか難しいことがあると思います。そういう時は他の信頼できるブリーダーや誠実なペットショップとのネットワークを作り上げていくことが大事です。
情報交換相手が多ければ買い手の情報も集まってくるでしょう。またメディアを利用して、例えばペット関連の雑誌にブリーダー情報を掲載したり、状況が許せばタウン誌などに載せてみたりするなどの方法があります。
またネットを利用すれば詳しい情報を載せられますし、情報の拡散が早いので便利です。コンテストにい参加して実力を認めてもらうという手も考えられます。
まとめ
ブリーダーは最終的には子犬を販売しないといけません。その販路は様々ですが、良い業者間ネットワークを作り上げたり、メディアを利用したりして少しずつ知名度をあげていくことが現実的と言えます。
下積みのために、まずは有名ブリーダーのもとで修行するのも、そうしたネットワークを拡げるカギになる場合もあるでしょう。